(レポート①からのつづき)
かぐらみつまたスキー場で始まったサタモッツ恒例のスキー/スノボ合宿「うぃんたもっつ」。
天気もそこそこ、雪質もそこそこで、本当にそこそこのコンディション。
吹雪いたりしなかっただけでもラッキーである。
行きの道中で仲間が警察にパクられるというアクシデントこそあったものの、こうして無事に到着することもでき、11時には滑り始めることができた。
しかし、滑り始めて二時間も経たないうちに更なるアクシデントが。
俺(局長)のブーツの靴底が剥がれてしまったのだ。
ビンディングと一体型のステップイン方式のブーツだけに、もはや完全にアウト。
この時点で滑走が不可能となってしまった。
不幸中の幸いとでも言おうか、二日目に楽しもうと、ファンスキーとスキーブーツも持ってきていたので、大幅に予定が繰り上がる形にはなったが、急ぎ車に戻って履き替えることに。
お昼時ともなると、駐車場と行き来するロープウェーには人っ子一人いなかった。
図らずも、貸切状態でロープウェーに揺られる俺。
なんか贅沢だ。
スノボのブーツは失ったが、代わりに大きなものを得た気がした。
ファンスキーに履き替えて数本滑ったところで、時刻も14時近くになっていたので、ちょっと遅めのランチタイムに。
改めて行きの道中の警察沙汰についての反省を聞いたり、明日にでも彼氏が欲しいという切羽詰った要求を聞かされたり、食事だけではない実の濃い休憩時間となった。
お昼を終えて再びゲレンデに戻ると、雪が降り始めていた。
午前中はそこそこのコンディションだったのに、残念なことに。
とはいえ、雪が珍しい熱帯雨林地域から来た外人のように、文字通り諸手を挙げて大喜びするメンバーたち。
帰りは、ロープウェーに乗らずに麓(ふもと)まで滑って降りれる林間コースを選択。
なかなかの距離ではあるが、滑ることに。
警察沙汰のおかげで到着が遅れたこともあり、ギリギリまで滑ってリフト券代の元を取ろうとする必死な姿である。
雪は降ってしまったが、吹雪というほどのレベルでもなかったので、それなりに楽しく滑ることができた初日。
名残惜しいが、この日はこれにて滑走終了。
宿に戻り、「ちょっとでも横になったら寝ちまうぞ」というリスクと戦いながらなんとか小一時間を過ごし、待ちに待った夕食時間に。
和食なのか洋食なのか、箸で食べるべきか、用意されたナイフとフォークを使うべきか、いろいろと頭を悩ませてくるメニュー構成だったが、美味しくいただけた。
昼食タイムも夕食タイムも、片時もスマホを手放せない“セル”。
おそらく出会い系サイトのマッチングを常に確認しているのだろう。
でも、浮かれた様子は見られなかったことから、残念ながらマッチングは成立しなかったものと推測される。
部屋では、俺が26歳の若僧との「二段ベッドの上の段争奪戦」に勝利していた。
下の段に収まることになって悔しさを滲ませる若僧。
ちなみに、名作『タッチ』で言えば、上がタッちゃん、下がカッちゃんである。
よほど悔しかったのか、それとも朝方の警察沙汰の疲れがここへ来てどっと出たのか、“ジョジョ”のような手つきをしたまま眠りに就いてしまった若僧“黒ちん○”。
二日目は、初日の夕方に電車とバスで合流した“Phonta”と、ボロボロの「86」で駆けつけた“ガッデム”を迎えての滑走。
天候にも恵まれ、前日の警察沙汰のショックも少しだけ癒えた若僧にも笑顔が戻る。
楽しい一日になりそうな予感。
そして快晴の中で滑り始めると、途中から各々のペースが狂い始め、若僧“黒ちん○”だけがはぐれてしまう事態が起きた。
全員でリフトの下り場付近で待ってあげることにしたのだが・・・・・
退屈しのぎのかっこうの餌食に。
しかも、昨日はいなかったPhontaが無表情のままに投げた一球が顔面を直撃。
腹筋が攣るくらい爆笑した。
こうして、二日間にわたる「うぃんたもっつ」は、ちょっとしたアクシデントこそあったものの、大半は楽しいままに無事に終了。
毎年やるぜ、この企画。