2015年3月14日のホワイトデー。
隊員の中でも、バレンタインデーにもそのお返しにも縁のない面々で集まり、まるで傷を舐め合うかのようにスキー/スノボ合宿へと出掛けた。
深夜に出発して、途中のサービスエリアで別ルート組と合流したりしながら、スローペースで関越道を北上。
今回のバトルフィールドである湯沢へと向かっていた。
が、その途中で仲間がパクられた。
雪道にめっぽう強い新潟県警が相手とあっては、いくらレガシーでも到底まくことなどできず、おめおめとお縄に付くしかなかった。
新潟県警は二人組だったが、そのうちの若僧のほうがえらく高飛車な態度で腹立たしかったが、下手に抗議したら俺(局長)まで臭いメシを食うハメになりそうだったのでグッと我慢した。
あの若僧が奇跡的にこのレポートを読むことがあったら、大いに反省してほしい。
新潟の雪山が朝日を浴びる頃、事情聴取を終えた面々がようやく保釈され、思いがけないタイムロスこそあったものの、再び湯沢への旅路が始まろうとしていた。
しかし、実際はそんな簡単な話ではなかった。
メンタル的なダメージが半端なかった。
あの短時間の中で、まるでパンチドランカーのような状態にまで追い詰められていた。
恐るべし新潟県警。
そんな事件がありつつも、予定時刻を遅れはしたが、なんとか目的地である「かぐらみつまたスキー場」に到着。
急ぎ準備をしてロープウェーでゲレンデまで登り、さらにゴンドラに乗り継ぎこの日の拠点とすべきゲレンデを目指す。
サツ(警察)にパクられた隊員も、必死に笑顔を作る。
無理やりにでも楽しんで、心の傷を癒そうとしているらしい。
そんな出来事も、数年経てば「旅の思い出」になるものだ。
しかし、やっぱりそんな単純なものではないらしい。
目的のゲレンデに到着しても、もはや立ち上がる気力すらないらしい。
こうして、前科者を含めた我々サタモッツのスキー/スノボ合宿『うぃんたもっつ』が幕を開けたのであった。
つづく・・・・