2015年8月2日の日曜日で、毎年恒例、サタモッツの日帰り伊豆ツアーを開催した。
どこからどう見ても「120%海水浴」という格好で現れた非常勤隊員 “ブラザーK” 。
間違っても山登りには見えないであろう。
自分がこれから何をするかを具現化している、非常に分かりやすい行動だ。
その他のメンバーは、つい数時間前までのサタモッツの練習からそのまま来たのか!というくらいラフないでたち。
見ようによっては、ブラザーKだけ一人張り切り過ぎているようにさえ見える。
女性陣は、一丁前に更衣室へ着替えに。
残った男性陣は、車の中や木陰といったアウトドアで、堂々と海パンに履き替える。
誰もが自分のボディにそれなりの自信を抱いているということだろうか。
俺の愛犬は、久しぶりの砂浜が気持ちいいのか、ビーチに着くなりハイテンションだった。
とはいえ、時刻はまだ6時前。
もう少し海水の温度が上がってくるまでは、しばし仮眠タイムなのである。
サタモッツが毎年ホームグラウンドとしているのは、南伊豆の多々度浜。
チャラいビーチとして有名な「白浜」の少し先にある海水浴場で、白浜同様に白い砂と青い海が美しいビーチだ。
まずは、テントやらパラソルやらを設置して、ベースキャンプを設営する。
俺の愛犬もテントの中でくつろぐ。
犬なのに、この手の企画にはなぜかデフォルトで参加させられている。
このビーチは、公共の交通機関で来ることが難しい。
つまり、車で来るしかないのだが、その割には駐車場が少ない。
ということは、駐車場の数しか来客がないので、湘南のようには混まないのだ。
ということで、駐車場確保のために深夜に出発して早朝の6時には到着するスケジュール。
とはいえ、まだ水が冷たくて泳ぐことができないので、時間を持て余してしまう。
そこで、水着の女子を盗撮すべく専属カメラマンを同行していたのだった。
盗撮担当以外の面々は、コンビニで買ったパンなどで朝食を取ったり、なぜかゴーグルを装着したりと、とにかく退屈を紛らわそうと必死だった。
そんな中、なぜか “ブラザーK” だけが、海パン姿で早朝の海へと入水しようとしている。
サーファーでさえウェットスーツを着ているというのに、まさかの海パン一丁。
聖なるガンジスへの沐浴のような、彼なりの儀式なのだろうか。
すると、本当に入水した。
何か悟りの境地にでも達したのだろうか。
メンバーの誰もが唖然とした瞬間だった。
さすがに泳ぐには水が冷たすぎたのか、おもむろに浮き輪を用意してライディング。
よく見ると、他にも似たような輩がいる。
彼奴らに触発されてしまったのだろうか。
なぜか浮き輪の上から “勝ち組” のような顔で我々を見つめるブラザーK。
水の冷たさにビビッて砂浜で佇んでいる我々に対して「勝った」という意思表示だろうか。
逆に、我々は誰一人負けた覚えはなかったのだが・・・・・
つづく>>>